旅ジャーニー

アキラBLOG

ロンドンでフィンテック・デザインサミットに行ってきた。

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ロンドンのアキラです。

旅行のイメージが強いブログですが、

最近は日夜フィンテックについて研究しております。

今回はロンドンで開催された Fintech Design Summit /フィンテックデザインサミットの参加レポートになります。

 

Fintech Design Summitってなに?

2018年4月20日が記念すべき第一回のサミット。

個人的な解釈では。

フィンテックが大注目される中、肝心のデザインってあまり語られてこなかったよね。

というような趣旨。

オフィシャルには。

We'll be speaking with a carefully selected arrangement of the world's leading Fintech companies, both here in the UK and around the world, exploring how traditional financial products are being disrupted through clean, innovative, experience-led design.

 

The summit will explore hot topics, such as:

Why user-centric design is disrupting the FS industry
The role design plays in meeting regulations
How opening banking will change the design of FinTechs
What the future of Fintech design will look like
As well as the main stage, we also offer the discussion stage, a conversational space where attendees can openly speak with our conference speakers & guest panellists about a wide range of industry-specific topics.

ザックリ訳すと。

 

・イケているフィンテック企業を集結させました

・最新のデザインで既存の金融は?

フィンテックデザインの将来は?

 

などなどをプレゼン(勉強会)したり、ディスカッションしましょう。

最後にはもちろんネットワーキングも。

 

というようなサミットでした。

値段

ちなみに、スタンダードチケットはなんと・・・

£400(約60,000円)

 

スーパーアーリーバードで(超早期割チケット)

£250(約37,500円)

 

高いぜ・・・

1日だけでこれですからね・・・

(今回は特別にパスをいただいて無料で潜入してきました)

場所

開催場所はCavendish Conference Center

地理的にはロンドンのど真ん中。

サミットと言えど第一回なので、こじんまりとした会場。

200人くらいの講義室と、同規模のイベントスペース。


22 Duchess Mews,
Marylebone,
W1G 9DT London
United Kingdom

フィンテックデザインサミットを振り返る

大ステージと小ステージで裏表になっていたため。全ての講演は聞けていません。

が。

印象に残っているフィンテックトークを箇条書きで写真と共にお送りいたします。

Octpus Labs 

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まずはOctopus LabsのSamさん。

スライドの1枚目がこれってうますぎる。

この1枚だけでセンスの良さが感じられた。

もちろんアプリのデザインも最高峰。

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プレゼンの中でも1番よかったのがこれ。

CX:カスタマーエクスペリエンスの中にUIもUXも全部入ってるよって話。

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プロダクトのデザインやら、UI/UXって中々理解し難い概念だったりするけど。

このスライドで一目瞭然!w

 

Capital One

続いて、Capital One(キャピタルワン)というクレカの会社。

スタートアップの街、Old Streetにもオフィスがあり、

クレカ会社とは思えないほど、デザインに力を入れている。

とても分かりやすいプレゼンだったので、別途記事にします。

www.akiraca.com

Transferwise/トランスファーワイズ

続いて、日本でもお馴染みのTransferwise社

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プレゼンの中で印象に残っている事。

信頼関係

・Design challenge and Product Challenge is different.

デザインのチャレンジとプロダクトのチャレンジは違いますよ。と

デザイン界隈でよくありますが、カッコいい・お洒落なデザインのチャレンジと、プロダクトとしてCXを考えた上でのデザインは違う。という事。

 

よく陥りがちな部分であると思う。

そして。 

Traditional bank = Trust  

伝統的な(古くからある)銀行は信頼がある。

でもFintech企業(Transferwise)スタートアップはTrust・信頼がない。

ユーザーはどうやってお金が動いているかすら疑ってかかる。

 

信頼を得るために、既存の銀行は常にNotificationは送る必要はないけど、

TransferwiseはNotificationを送り、ユーザーと常に繋がっている必要がある。

 

プレゼン中では述べてないけど、TransferwiseやMonzoが伸びたのって、Notificationや常に通知を送ることも要因の1つだったのかも知れないと感じた。

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地下鉄の広告では、Your bank overcharges you to send money abroad. と打った。

意訳すると、既存の銀行は海外送金に、過剰な手数料を取っていますよ。と

 

送金プロセスはとても明確にする必要がある。

Transferwiseでは、両替のレートを常に見せるようにした。常に見せることで他者との比較がしやすくなった。

 

他のサイトが安い場合は他を推奨するくらいに明確にした。これくらい徹底したことで信頼を勝ち取れた。

 

リファラ

3人に2人の新規ユーザーは友人からTransferwiseを聞いて登録した。

これはユーザーのエクスペリエンスが良かったから。

 

海外展開 

海外進出すると法律などの問題が出てくる、UKは簡単、EUはまあOK、日本は大変だったw

例えば、本人確認で人が自宅で書類を受け取らないといけないなどw

 

まずは信頼を取り、ユーザーをinspiringする、そしてグローバルでスケールさせる。

言葉で言うのは簡単だけど、まあ、大変だよねと思いましたw

 

Lloyds Banking Group/ロイズ銀行

基本的にはスタートアップがメインで参加してましたが、メガバンのロイズも参加していました。

メガバン・・・・?おやおや、、と思ったのですが、出てきて一発目のスライドがこれw

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How to unF*ck

私は銀行で働いていますが、Fワードを連発しますと最初に宣言w

なぜここに呼ばれているのかが1枚目で明確になりましたw

イギリスのメガバンにも面白い人がいるということで・・・!

 

TrueLayer/トゥルーレイヤー

TrueLayer | Powering the new era of financial innovation

PSD2とOpen Bankingについての説明。

日本ではあまり馴染みのない言葉かも知れませんが、フィンテックの基礎。

長くなるので、写真だけで。

PSD2

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Open Banking

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そのうちどこかの記事でまとめようと思います。

そして最後は。

 

Starling Bank

言わずと知れたStarling Bank。

モバイルのみの銀行アプリです。

www.starlingbank.com

登壇者はもちろんCEOのAnne Bodenさん。

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個人的にStarling推しではなかったんですがw

彼女が登壇した時の会場の盛り上がりは凄かったです。

フィンテック業界をモバイルからこじ開けた人としてレジェンド感があった。

 

彼女は、メガバンで20年以上勤務した後に、モバイルバンクとして起業。

メガバンで働いてたおばちゃんが起業するなんて・・って自分でもネタにしていましたw

 

講演は何かトピックがあるというより、Q&Aだったので割愛。

 

モバイルバンクのユーザーとしては、完全にMonzo派だったんだけど。

これを機にStarlingもちゃんと使おうかと思いました。

個人的には、Monzo>Revolut>Starlingかなー。。

 

その他登壇企業

WeMoveCoins.com | Buy bitcoins with credit card

GoCompare™ - The Go To Comparison Website - Official Website

payr.no

 

まとめ

最後に主催者のLukeありがとうございました。

スポンサー集めから、オペレーションまで大変だったと思いますw

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日本ではまだまだフィンテックは遅れていますし、

特にCXも含めたデザインに関しては未開拓領域です。

 

逆に言えば、これはチャンスしかなく、

イギリスで最先端の勉強をできるのは自分の強みになっていると思います。

 

フィンテックデザインのイベントは日本ではまだない?と思うので、

どなたかご興味があれば一緒に開催しましょう。

  

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ではまた。ボンボヤージュ!

@akira_caでした。