ドイツでの在宅を開始して軽く1ヶ月が経っていたので、所感を綴っていく。
初めましての方には、改めまして、
ドイツはベルリンのスタートアップで働いている@akira_caです。
10年に1度、いや100年に1度。くらいしかない事態なので、記録として残そうと思う。
ヨーロッパでは、第二次世界大戦以降、最大の局面に立たされている。とアナウンスされるような状況。
大袈裟な言い方に思えるが、実際にドイツで生活していると、
戦時以上のゾーンに突入していると思う。
これまでの背景
2月末〜3月2日まで日本に出張していた。
出張前は「中国、え?日本もちょっときてない・・・?」
という感じではあったが、
症状はインフルエンザくらいで、そこまで世間的な緊急度もなく、そのまま出張に行くことに。
もし、これが他国へ行くだったり、「中国へいきます」というのだったら断る選択肢というか、考えることもあっただろう。
単純に母国へ一時帰国できるのは楽しい。
会社のお金で飛んで、上手いもの食べて、全部タクシーで移動して、ミーティングをハシゴして、都内一等地のホテルに泊まって、ウェーイ。という感じ。
基本的には、出張最高。である
ホームグランドだし、大丈夫だよねー。という考えで移動しました(今だったら行かないし、行けないけど)
そんな出張中。
アジアでのコロナが大変という風潮だったので、
会社より、”ドイツに帰国してもそのまま在宅で働いてね”という指令が出た。
なんちゃら団体からの通達で大元であり、会社個々の判断ではなかったはず。
ただ、自分的には、とても良い判断だと思った。
ないとは思うけど、もし仮に同僚 or 同じ建物でコロナの感染者が出てしまった場合。
一番最初に目が向けられるのは自分を含め、アジア圏に出張していたメンバーだと思ったから。
考え過ぎかもしれないが、じゃないにしても、2週間くらい家にいますよと。思った。
実際には2週間在宅をしていて、特に発熱することもなく健康的な日々を過ごしていた。
帰国後、10日くらいが経過。
さあ、来週からやっとオフィス行けるぜ!と思っていたら、
全社でリモートしましょう。という指令が下される。
同時期(3/16)頃から学校は休校になったり、イベントの中止、バー、クラブの閉鎖、レストランの短縮営業、1.5m開けのルールなどが日に日にアップデートされるようになった。
3月中旬から下旬にかけては日々、アップデートがあり、ロックダウンという言葉は使われていないものの、行動制限が厳しくなってきた。
ちょっと前まではスーパーで普通に物が買え、レストランでは食事ができ、自由に移動できるのが普通だった。気が付けばあれよあれよと、生活に制限がかかってしまった。ベルリンにいるだけに、東西冷戦とかもこんな感じだったのかと頭を過ぎってる。今までの体験したことのないゾーンに行ってる感がある
— ア キ ラ @ ベ ル リ ン 🇩🇪 (@akira_ca) 2020年3月17日
ちなみに、ドイツは正式名をドイツ連邦共和国であり、連邦国家のため、それぞれの州が主権を持っている。そのため、地域によって行動制限のルールも違う。
ベルリンだけを見ても、全て綺麗に過去日付で書いていくのはキリがないので、詳細は大使館のページを参考にしてください。
新型コロナウイルスに関する最新情報(ドイツ) | 在ドイツ日本国大使館
在ドイツに日本人インタビューや記事が既に多く上がっているが、このような背景から、地域差、感覚差は大きくあるかと。
現状はどうなのか。
常時アップデートがあるため、確定的な事はあえて述べませんが、
引き続き行動制限がある。ざっくりベースだと下記のような感じ。
・スーパーマーケットには行ける
・病院、薬局には行ける
・レストランは持ち帰りのみ(実際には閉鎖が多め)
・デリバリーはOK(通常時の60%くらい空いている)
・アマゾンも届く
・交通機関は動いている(乗る場面もないが)
・仕事は基本的にリモート(出来ない職を除く)
・健康維持のため、外での運動は可
・外では1.5m以上の間隔をあける事
・3人以上での集まりは屋内外問わず禁止
実際には、長い冬が終わり、夏を楽しみにしていたベルリナーが公園でチルっているのを目にする。
日が長いし、他にいく場所がないから、公園に集まっている人は多い。
特にいまはイースター休暇で、帰省や旅行は禁じられているが、それでも行く人はいるだろう。
減少傾向にあったが、今後、2週間は心配である。
生活面
3月3週目頃に懸念されていた、店の品揃えはだいぶ戻ってきている。
場所によっては、紙類、ハンドソープ類は品薄。
レジ前の床にはテープが貼られていて1.5mあけましょうとの事。小売業で働く人ほんとお疲れ様です🙇 pic.twitter.com/M0OYIkXMfR
— ア キ ラ @ ベ ル リ ン 🇩🇪 (@akira_ca) 2020年3月21日
海外生活は長いが、自炊しない派を貫いてきたので、かなりクリティカルだった。
(実際には、料理が全く出来ないのではなく。全行程を考えると、自分の時間が蝕まれるのがとても嫌だったので、してこなかった)
いまは、テイクアウトやデリバリーは使えるのでなんとかなっている。
あとは、日本から持ち帰ってきた食材(ラーメンやうどん)で過ごしている、もうすぎ底を尽きるけど。
毎日、最低でも30分くらいは公園を歩きまわり、歩行能力を維持している。
ジムとサウナに行くというルーティンは完全に壊れた。。
中1日で自宅で出来る筋トレは欠かさずやっている。
不幸中の幸いか、天気がとても良いので、テラスで太陽を浴びるのが至福のひと時。
仕事面
リモートに対して、特に問題はなし。
(帰国したらネットがキレてたとか、別途の問題はあったw これは別で書く)
ドイツに来てからは、オフィスで働くスタイルをやっていたが、
オフィスからでも他国にいるエンジニアや社員、クライアントとオンラインでコールしていたので、
かける場所が家からになった。という変化のみ。
とはいえ、オフィスにいると、直接席に行って話すことも多かった。
それが出来ないのは懸念点である。
自分の役割的に手を動かすことはほぼないので、色んなミーティングに顔を出したり、そこらへんのスペースでの雑談が仕事になっていた。
言語化やドキュメント力を使わず、コミュ力に頼っていた部分はある。
それに、オフィスに行くと”ちゃんと働いた”と勘違いする日も実際には多発していた。
オフィスに行っただけで、仮に何もしていなくても、1日が終えるとそれなりの達成感を味わってしまう。
リモートでやるとこれが皆無なので、ちゃんとやろうと思う。
”ちゃんと”ってなんだろう。というのはあるがw
まあ、イギリスにいる時から、ガチリモート勢をやっていたので、
リモートに対して、特に大きな問題はなし。
YouTubeで詳しくは語っている。
ヨーロッパ、北米ではレイオフが激しく、外国人労働者にとってはかなり厳しい状況下かと思う。
自分も他人事ではなく、いつでも”想定”はしている。
いまに始まった事ではなく、海外で働き始めてからは常に頭の片隅に置いている。
現状、自分の周りで耳にするのは解雇の嵐。
アルバイト、インターン、プロベーション、契約社員、正社員、終身雇用者という流れで、波がある。
稼働時間を下げて、給与カットする制度も存在する。給料未払いの話も聞いた。
言うまでもなく、新規の採用はストップ。
こんな状況を片目に見ていると、いまだに働けていることに感謝。
毎日のようにお別れメールは届く。
日本語的には「本日が最終出勤日です」メール。
リモートのままでお別れをすると、最後の挨拶もできないからツラミがある。
幸い、自分の身には何も起こっていない。
メンタル面
この状況下の中で、プラスなことは基本的にないと思うので、”マイナス”なことを書いて行く。
・レストランで美味いご飯を食べれないのは割ときつめ。
・イベント、ライブやフェスはキャンセルでいけない。
・バーやクラブに繰り出すという、もっとも重点を置いている部分が完全になくなり、心のバランスが壊れそうw
また、いちばん大きい懸念としては。
旅行を本業としているので、
これから、何を”生きがい”に生きて行くのかとw
とはいえ、1ヶ月以上も家にいると、
意外と慣れてきている自分もいる。
いつも外で遊んでいる、とかパリピイメージが付いてたりするが、
実はオンオフが激しいだけであり、誰にも自分のペースを乱されずに生きて行くのはとても爽快なことの1つ。
半年間フリーランスをしていた時期もあるので、
ドン引き篭りで黙々と一人で作業を進めて行くのは全然苦とはならない。
ただし、
海外旅行など大きめの遊びをマイルストーンにしているので、
ロードマップが何もない状態で走っている。
今後はどうなるのか
ヨーロッパはかなり厳しい局面に立たされている。
これからも状況は変わらないだろう。
すでに with/after コロナ時代には突入している。
ベルリンで過ごしている肌感からすると、
これは数週間から数ヶ月で収まることは絶対にない。
ワクチンが完成し、全員で集団免疫ができる頃、もしくはコロナと共存していく世界観になるというのが想定されている未来。
希望を持つことは大事だけど、現実的にはかなり長期になることを予想している。
個人的には、2022年のカタールW杯の事には、、、
なんとか開催できるレベルになっていて欲しい。
そこの頃に、世界中の人とまた集まってパーティーができればと思う。
かなり先の事だが、このタイムラインでも万々歳かなと。
また、無事に旅ができることを祈って。
ではまた。ボンボヤージュ!
@akira_caでした。