今月7月よりベルリンにて、ドイツ系スタートアップにPjMとしてジョインすることになりました。
いままではイギリスのスタートアップを2019年1月に退職して以来、約半年間フリーランスとして活動していました。
フリーランスを経験したのち、正社員として転職すること。イギリスからドイツに引っ越すこと。現地企業でPjM。という状況は割とレアケースかなと思います。
海外でチャレンジする日本人がひとりでも増えて欲しいし、こういうケースもあるという現実と現状報告を含めて状況をシェアします。
と書くとサラッとしていますがw
実は海外で働くことは夢であり、長年の夢が現実となっている瞬間です。
まだまだこれから!と思っていますが、ここまで来るのも長い道のりでした。
なぜベルリン?
結論からいうと絶妙なタイミングと仕事のオファーをもらったから。
オファーが無くてもベルリンを選んでいた可能性は高かったです。
事前に想定していた、ベルリンを選ぶメリットはこちら。
・ロンドンの次にスタートアップがアツい
・ドイツ語力ゼロでも英語で仕事が出来る
・テック界隈として求人と給料が良い
・ベルリンのカルチャーが自分とマッチ
・リベラルな都市
イギリスで2年間過ごしている中でヨーロッパ各国に興味が出てきました。
フリーランスという仕事柄、正直世界中どこにいても仕事はできます。
どこかの国でフリーランスビザを取ったり、個人事業主、ワーホリ、観光ビザ、etcで割とどこにでも行ける状態まで体制は整えてました。
半年くらい前に、次の一手を打つためにまとめてた表もシェアします。
実際にはもっと詳細があるんだけど、簡略するとこの優先度でした。
ロンドンに残る選択肢もありましたが、
約2年間をロンドンで過ごしていて、海外といえども完全にコンフォートゾーンに突入していました。慣れすぎて若干の物足りなさすらあったかも知れない。
ロンドン生活はとても楽しくてこのまま残りたいとも思いました。
ただ、偉い人がよく「コンフォートゾーンに入ったら成長できない」と言っているので、移動はした方が良いなと判断しましたw
もちろん、世界中色々なところに住みたいという欲もあり。
ベルリンに対して強い思いがあるかというと、旅行では楽しかったけど、住んでみての感想はまだよくわからん。ってのがいまの気持ちです。
海外経験でいうと、ロサンゼルスにいた時は、ここに一生住みたいと思ったし。
結局は自分のいるところが一番最高なのかなと!
なぜフリーランスからフルタイムで就職?
一般的には大きなキャリアチェンジかも知れません。
ボリュームあるので、少し小分けにして説明します。
1. こだわりがない
そもそも論的にはフリーランスに強いこだわりはありません。
ゴリゴリのキャリアを築きたい人やCEOからしたら、なんぞやw というような意見になってしまいますが。
いちサラリーマン、いちフリーランサーとして僕の見解はコレです。
フリーランスかサラリーマンか、リモートかオフィスか、本当はどっちでもよくて。線引きするのがナンセンスであり、人生のステージや状況においてどちらでもイケる体勢にしておき、常に選択肢を持ち、何があろうと、いつでもどこでもやっていけるスキルとマインドを持つことが本質。
— アキラ@ベルリン🇩🇪 (@akira_ca) June 23, 2019
企業で働こうとフリーランスをやろうと、終身雇用はもはや存在しないし、誰も守ってくれません。
スキルを磨き続けて、目の前のチャンスを掴み取り、波に乗って生きれば良いと思います。
ロイヤリティーがないと言われたらそれまでですが、ではあなたが一生僕の給料払ってくれますか?と聞いてしまうと答えは明確です。
文字にするとめっちゃドライw
※念のため、日本生まれなので。ちゃんと人付き合いや、責任感、恩や義理、Give and Take, 和のマインドは心得てます。
2. ヨーロッパでの就職はチャンスが少ない
そして、当たり前ではありますが。ヨーロッパでの就職はチャンスが少ないです。
日本国内での転職であれば、求人数も多く、割と選び放題な感じです。
しかし、海外で転職となると、現地人でも就職は難しく、
ビザの必要な外国人を採用してもらうとなるとかなり狭い門です。
フリーランスにはいつでもなれるけど、めぼしいポジションはいつでもある訳ではない
フリーランスを楽しんでいたし、就職しないと!というこだわりはなかったので、
ガチ就活はしていなかったですが、ヨーロッパの求人にはアンテナを張ってました。
そんな中、フラッと舞い降りたのがベルリンでのPMポジション。
同じポジションを3ヶ月後、1年後に必ず取れるかというと、まあわからんな・・・とも判断。
3. ブルーカードがもらえる
今回の場合、ブルーカードというヨーロッパで働くには完璧なビザ付きのサポートもいただいたので承諾しました。
ちなみにブルーカードとは・・・
「EUブルーカード」は、EUの高資格外国人労働者新指令に従い、EU加盟国から発給される滞在許可証
これだけでも日本人的には大いに嬉しいんですが、さらにメリットがあり。
3年くらいで無期限許可に切り替えれたり、ブルーカードを保持していることでEU内の移動も割とスムーズに行きます。
33カ月間「ブルーカード」で就業し、その間法定年金もしくは類似のシステムに加盟していたことが証明できる場合は、無期限滞在許可が得られる。
また、語学レベルB1級のドイツ語能力資格がある場合は、滞在21カ月後に無期限滞在許可が得られる。
現在のステータスとしては、ブルーカードを外国人局に申請し受領されました。8月頃に正式なカードが届く予定(まあ予定時期には届かないだろうくらいな身構え)
ブルーカードが届くまではテンポラリーのビザがパスポートに貼られていて、働ける状態です。
【速報】外国人局で即日ビザを発行してもらいました!早くても数週間、数カ月はかかると聞いてましたが、渡独して1週間以内という超爆速で手続きを終わらせましたw 今日から私もベルリナー🇩🇪 pic.twitter.com/RY6nZCEdtU
— アキラ@ベルリン🇩🇪 (@akira_ca) June 20, 2019
欧州で就職できるチャンスは少ないし、さらにブルーカードもあるのであれば、Why not?というテンションで、むしろ断る理由がないなと。
(取れなかったら笑うw)
```後日談```
無事にブルーカードは取れました。
最初にメールが外国人局から届き、
ブルーカードの準備が出来たから取りに来てね!とイミグレからメールが届いた。提出からここまで約3週間。はやすぎて逆に心配すぎるw
— ア キ ラ @ ベ ル リ ン 🇩🇪 (@akira_ca) 2019年7月12日
その後、受け取りに行きました。
無事にEUブルーカードを取得しました。期間や条件も想定外に優遇されていてテンションぶちあがってます!やばい、まじダンケ🙏
— ア キ ラ @ ベ ル リ ン 🇩🇪 (@akira_ca) 2019年7月17日
ブルーカード保持者としても、色々と条件が違ったりするのでこれについては、今後機会があれば、書きます。
3. ポジションがマッチした
どんな待遇だとしても、やりたいこととポジション、会社のノリが合わないと働こうと思いません。
働いてみないとわからないというのは置いておいて、自分のスキルとポジションがマッチしました。
まだまだ働いてみたら、キャッチアップすることの方が多いと思いますが。
新しい環境で、新しいツール、新しいチームに入って行くときは、脳みそが活性化するので、自分の経験上でいちばん力がつきます。
また、フリーランスPMとしてUI/UXをメインに見ていたので、テック業界に身を置いているにも関わらず、テクニカルな部分に触れる機会が少ないなとも感じていました。
会社は学校じゃねーんだよ。的な話ではありますが。
例えば、優秀なエンジニアが同じ島に座っていたり、いつでも技術的な話を出来るというのはフリーランスでは出来ないメリットです。
フリーランスの生活は楽しいし、外資系企業だと首になる可能性も大いにあるので、来週フリーランスに戻っているかも知れませんがw
月間100~200万くらいを稼げるなという感触も掴めたので、またフリーランスに戻ろうとなんとかなるんじゃないかなと(ってか、なんとかするしかない訳であり)
こういうチャンスはなかなか無いなと思ったのがキャリアチェンジの結論です。
今後の仕事は?
PjMと呼んでいますが、正式にはTechnical Project Manager(テクニカル・プロジェクト・マネージャー)として働きます。
プロジェクトとかプロダクトって、略した時に分かりにくいんですが。
あえて分けて書くと下記のようになります。
PjM=プロジェクト・マネージャー
PdM=プロダクト・マネージャー
ちなみに、PdMは日本でまだまだ存在しない職種ですが、自分の主戦場としていて、これでご飯を食べています(海外ではPdMがPMと略されることが多い)
今回のポジションはPjM・プロジェクトマネージャーの肩書きなんですが、テクニカルが頭についていて、"プロダクト寄りの"という意味合いです。
チームはグローバル・プロダクトに属し、プロジェクトとプロダクトを縦断的に見るようなロールの認識です。割と守備範囲が広い。
実際にはやっていく中で、完全にプロダクト寄りになるかも知れないし、プロジェクトだけになるかもという感じです。
基本的にはPM業のスキルと、グローバルコミュ力で頑張れ的なノリと思います。
会社の詳細は一旦伏せますが、ベルリン発のテック企業で150人くらいの規模。
グローバルな外資系大企業、50人くらいのスタートアップ、少数スタートアップを経験として積んできていますが、ドイツ系はもちろんはじめてですし。
150人くらいのグロース段階もはじめてであり、経験としても気になる組織にジョインできるのが楽しみです。
グローバルな環境やグローバルなプロジェクトについては、個人として、日本、アメリカ、オーストラリア、イギリス、香港、etc.とやってきたので、特別感はなく会社に所属しても問題なくイケるだろうと踏んでいます。
気が付いたら夢が叶った
いまとなっては海外で働くことをサラッと書いていますが、ある日突然できるようになった訳ではなく、割とロングストーリーであり、順序を踏んでいますw
振り返れば、学生時代にアメリカに留学していて、それを機に海外で働きたいという夢を抱えていました。
新卒から英語圏での海外就活は挫折に終わり、日本で就職する訳ですが。
海外で働くことが諦めきれずに仕事をやめてアメリカにチャレンジします。
開かない扉は自分の手でこじ開けにいく。
実際には渡米したタイミングでイギリスのビザが当選したため、無謀なアメリカへのチャレンジからイギリス就活に変更しました。
(ちなみにこの間、半年間は遊んでいただけであるw)
その後もイギリス滞在中、転職やフリーランスを期間を経て、いまに至ります。
正直、イギリスへ渡航できたのは運が強かった部分があります。
イギリスでも現地企業で働いていましたが、あくまでもビザがあったから。という要素も大きく。
今回はゼロから実力でチャンスを得ています。
この土俵に立てたという事は、2年間で圧倒的に成長できた証拠だと思います。
海外で働くという夢が”本当に”現実となりました。
ドイツ企業以外にも、ロンドン拠点の英国企業、パリ拠点のフランス企業、マイナーなエリアだと、マルタやキプロス等、ヨーロッパ各国から内定をいただきました。
日本ではじめて仕事を辞めた時は、次も決まってないのに海外渡航を決断し。
イキっていた自分ですがこんなことも言っていますw
大体みんな口だけで何もしない人が多いので、失敗したとしてもチャレンジして行きたい!
もし日本で普通に働き続けていたら、会社でのポジションは上がっているかも知れませんが、永遠と夢が叶わず在り来たりな日常を過ごしていたでしょう。
結果論にはなりますが、当時の自分を褒めたいです。
決断して行動に移した時点で成功しているのかも知れません。
これからも海外で多くの打席に立って、チャレンジしていきます。
今後の活動も期待しててください。
その他・海外就活について
日本時代に参考にしていた本をチラッと紹介。
ケーススタディー的にどんなキャリアの人が海外就活しているのかが書いてあります。
経歴が合致しなくても読み応えのある1冊。
2013年の本であり、情報は古いけれどもスキルセットや考え方としては、変わらず健在だと思う。
また、ベルリンのポテンシャルに気が付いたエントリーがこれ。
ベルリンでエンジニアとしてフリーランスから就職したYukiさんのブログ。
去年、読んだ時には自分の友達海外勢でシェアしてて、スゲー!ってなりました。
最後に
ブログ記事はちょっと時差があったり、遅れてしまいますが、
Twitterでは割とリアルタイムな情報をシェアしているので、海外事情が気になる方は、是非フォローもお願いします→ @akira_ca
尚、YouTube活動やその他は個人活動は全てCVに書いているので、今後も継続していきます。
そして、今までサポートいただいた方々、本当にありがとうございました。
新天地でさらに力をつけてどこかで恩返しができればと勝手ながら考えています。
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ではまた。ボンボヤージュ!
参考リンク:
ブルーカードの参考リンクはこれ。上記は情報はここから引用しました。